腹壁ヘルニア その25 外見じゃないよ、しろちゃん

2011/02/19 Sat

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「猫だから、僕はママに会えたんでしょ?


冷たい空気の中に、真っ先に春の匂いを見つけるのは猫ちゃんやワンちゃん。
南の窓を開けると、網戸に鼻をつけるようにして、ヒクヒクヒクヒク。
特に夜には、暗い闇に甘い沈丁花のの香りが漂ってくるのか、ヒクヒクヒクヒクをいつまでも飽きない。
ママは寒いけど、しろちゃんと並んでお外の匂いを感じるのは、とてもステキ。


12月8日の抜糸以降、私達大人二人はせわしない師走の気分に追い立てられえるが、しろちゃんは一日一日と、確実に回復に向かって進む。
回復といっても、お腹の中の修復の経緯はわからないが、せめてしろちゃんは、元気をグングン取り戻した。
ママは、お腹の中のかがりつけた糸カーテンレールとカーテンリング状態が千切れやしないか気になって気になって仕方が無い。
が、かと言って、元気を身体全体で喜び遊ぶしろちゃんを、ダメダメと大人しくさせることも親心はできない。


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「キャットタワー、たのし~~~
猫じゃらし、もっとフリフリしてママ




適切な言葉が見つからないのでもどかしいが、猫ちゃんはなんて、受身の生き物なのだろう。
猫ちゃんは神経質で、自分の関わる世界の変化を好まない。
これは本当。
猫ちゃんは優しいから、自分の身に起きたあらゆることを、文句も愚痴も嘆きも言わずに受け止める。
これも本当。
我が家の引越しには、相当戸惑い慣れられなかったくせに、自分のお腹に起きた外科的出来事には、とても鷹揚。
いざ痛みや苦痛がなくなってしまうと、まるで最初からそうであったかのように受け止めてしまう。
こんな猫ちゃんの優しくも悲しい性分が、虐待という悲劇を生み、その虐待を世間にを知られぬまま、闇から闇へ葬らせることになるのかもしれない。
傷を負ったら、何日も何日も泣き叫び続ければよかったのに。
そうしたらもっと早く、ママでなくても誰かが気づいて、しろちゃんを救ってくれたかもしれない。
腹壁ヘルニアが、癒着してやっかいなことになってしまう前に病院へ行けば、右わき腹に拳大の膨らみを抱えたままの身体で、兄弟と一緒の楽しい子猫時代を過ごさなくても良かったのに。

「ママ、もう終わったことだから、泣かないで
と、しろちゃんがママの座る足に手をかける。



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「僕は毎日がすごく楽しいよ
だって、悲しいことは忘れたんだもの




そんなことを思ったのは、しろちゃんは、手術の傷痕を自分の身体の一部として取り込んで、もう気にもしていないからだ(12月9日辺り)
身づくろいの際も、「ヒエッなんて顔はせずに、傷の上を丁寧に舐めている。
引きつりも幾分緩和されつつあるように私には感じられた。
しろちゃんはサウスポー気味なので、左手、右手と前に出して猫特有の背中をたわめた伸び~をする。
その伸び~を、左手を前に出して右手を出そうとしては引っ込め、左手だけでする。
右手は支え程度にしか使わず、ビニョーンと、片手でなんなくやってのける。
あの自信ありげな頑固な口元を、キュッと結んだままで…。

キャットタワーは、年明けまで布で覆ったままだが、布の中をかいくぐって上る。
「あぁあぁ上っちゃってるよ~」としろパパさんは驚くけど、ママは「上がれたね~」と微笑む。
毎日毎時間しろちゃんと過ごすママには、何ができて何ができないか、何をさせてよくて、何をさせてよくないのか、本能でわかるのかもしれない。
お留守番も、今までどおりにさせるようになった。
睡眠時間も、段々いつもどおりになり、夜明けの猫運動会も再開した。


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「ママ~白猫にフラッシュはダメダメなんだよ、真っ白けになるからね


しろちゃんの場合は大運動会であり、いったん野生スイッチが入ると、マンションである家の玄関からリビングの南の窓まで、最長直線距離を全力疾走する。
「ドアに頭を打ち付けたら、絶対に頭がおかしくなっちゃうぜ。
バカなんだから、力の加減でものを知らないんだな、しろちゃんは
しろパパさんがこんな風に脅かすまでもなく、その都度ママは、通路を遮断するドアをすべてきっちり閉めるか開けるかして、障害物の無いトラックを作ってあげる。
激突して、頚椎損傷なんてことになってほしくはないからね。
それほどに、しろちゃんの短距離走は激しく早く、一直線に向こう見ずなのだ。
「走るなとは、ママは言わないよ、しろちゃん。
ただ、急ブレーキはやめてね
と言うママの足に、白い物体がドーンとあたることもある。

結構高さのあるキッチンカウンターはどうするか。
積み上げたダンボールをいつ撤去するか。
ここばかりは、一気に飛び乗り、一気にドンと飛び降りるしかない。
しろちゃんの、大のお気に入り場所なのに…そのドンと飛び降りるのが、先生はいけないと注意している。
着地したときの衝撃が、主に腹筋に来るということなのだろう。
年が明けたら、キャットタワーもオモチャもすべて解禁の予定だったが、キッチンカウンターだけは、今現在も段ボールを乱雑に積み上げたままだ。
もう2ヶ月も過ぎているのに、ママは怖くて撤去できない。


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「オモチャも遊んだし、猫草も食べたし、よ~しいっちょ、走っちゃうよーーーぺロリ



そしてあることにママは気づいた。
「ねえねえ、気づいたのよ~違うのよ~お馬さんじゃなくなったのよ~。」
「へえ、お馬さんじゃなくなったのか? まだよくわからないな~。」

この会話こそ、読む人にはまったくわからないだろう(笑)
お馬さんとは、しろちゃんの走り方のことなのだ。
パカリッパカリッパカリッ!
馬のギャロップを思い浮かべていただければいいかな。
馬は4本足で走るが、常に1本の足は浮いていることになるので、3拍子のリズムでひづめの音がする。
(多分そうだと思う)
しろちゃんは、廊下を中距離程度のスピードで走る際に、肉球が床に当たる音が、パカリッパカリッパカリッだった。
「お馬さんが廊下を走ってる」と私達は言っていた。

「猫って、こんなに足音のするものだっけ?
猫って、忍びやかに走るものではないの?」
しろパパさん
「木の床だからだろ。」

「なんか、変だよね~

術後のしろちゃんは、そのお馬さんの走り方を、ほぼしなくなったのである!
せいぜいが、パタパタパタパタという感じ。

腹壁ヘルニアの膨らみというか出っ張りというか、それをなくしたからなのか。
お腹の中に引っ込めたことによって、左右のバランスが良くなって、着地の加重が減ったのか?
手術前までは、どう見ても、左右非対称な走り方だったから。

いやいや、外見はどうでもいいのだ。
しろちゃんが不自由で無かったのなら、それでよかったのだ。
そしてしろちゃんは、外見を気にするような子ではない。
知らない人や吼える犬さんが怖いだけで、外見の違いで仲良くできないわけではない。

「これは奇形です」と前の先生に言われていた頃、しろちゃんが、あるがままの状態をいつも受け入れて、そこから何ができるかを見つけ出そうとするように、ママも、あるがままのしろちゃんで良いと思ってた。

ママは外見が左右非対称のために手術したわけではないよ~しろちゃん。
最悪の急変を招く「腹壁ヘルニア」という病気になっていると、今の先生に言われたから、手術に踏み切ったのだ。

パカリッパカリッパカリッ
廊下を走る白い小さなお馬さんが、この頃いないことが今は寂しいくらいだ。
治したかったものは、形ではないよ、しろちゃん。


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「手術前の白いお馬さんだけど、どっか変?


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コメント

Secret

しろちゃん。

朝の運動会出来るようになったのねぇ。
パンも運動会してるよ(^_-)-☆
ママにたくさん甘えてねぇv-238

しろちゃんの病気は人為的。許されない事ですねぇ。
屈辱を受けている子は多いみたいです。パンもある意味屈辱ですかねぇ?危ない駐車場に捨てられて可愛そうでした。
しろちゃん病気なのに野良ちゃんで辛かったでしょ。

しろちゃん今は安心して生きてください。パンも安心して生きて行きます。
「パンはビクの妹よ」と言ってあげたら前よりなついてくれる気がします。動物は人間より敏感ですから伝わってくれたと信じます。

ビクママさん、ありがと♪

猫運動会、過激にハッスルしちゃってます。
猫の回復力は、すごいですよね~。
再検査しないと、本当に修復されたかどうだかわかりませんが、しろちゃんの元気に、ママは大丈夫と思ってます。

パンちゃんの運動会は、しろちゃんのように野獣のようっじゃないよねえ(笑)
女の子らしく、走ってるのかなi-178

猫だけにあらず、虐待行為は、絶対に許されませんよね。
虐待するくらいなら、無視してほうっておいてあげてって言いたいです。
でも、猫を嫌いな人は多いですからねー。

>しろちゃん病気なのに野良ちゃんで辛かったでしょ。
↑ ホント、手遅れになる前に生きてママのところにたどり着いてくれて、神様に感謝です。

>「パンはビクの妹よ」と言ってあげたら前よりなついてくれる気がします。
↑ そうそう、絶対にわかりますよねi-179
人間の言葉であっても、コンコンと言って聞かせると、猫ちゃんはわかる。
話すママの心のほうを読み取ってしまうのかもね。
いつもありがとうv-22
プロフィール

kakobox

Author:kakobox
東京都在住。
【しろちゃん】MIX白猫男の子9歳
2007年2月14日生まれ(獣医さんが決めた誕生日)
お庭から、自分の足でやってきて、自分で自分のママを見つけたけなげな子。
野良猫→外猫→1歳半を超えてママの白い一人息子に!
腹壁ヘルニアで大手術、持病は猫ウィルス性気管支炎。
大人しく律儀で優しい、性格自慢な良い子です♪

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