腹壁ヘルニア その16 退院の日 その3

2011/02/01 Tue

IMG_2098_convert_20110201173525.jpg


しろちゃん、病院のお話してみない?
「ドキッ」



しろちゃんのかかりつけの病院の先生は、診察の最後に「じゃこれで…」ということを言わない。
こちらが納得しこちらが話を切り上げるまで、席を立たない。
張本人(張本猫?)が言葉を話せない動物である以上、こういう姿勢は大事だと思う。
猫ちゃんに聞けば済むことを、先生が代弁するのも大事。
いったい今現在、どんな気持ちでどんな痛みでどんな気分なのか。
そしてこの病院は、エリザベスカラーというものを良しとしない。
入院中しろちゃんは、顔の大きさと同じ位のかなり小さいカラーを付けていたが、せいぜいがその程度。
「エリザベスカラーのストレスって、猫ちゃんには相当なもんです。
狭い場所に入りたい、匂いを嗅ぎたい、顔をスリスリしたい、それができないんですから。
一番大事な期間にストレスを感じさせないために、こちらではつけません。」



IMG_2625_convert_20110201172652.jpg


「もう忘れました」
と背中は寡黙。


2年前の去勢手術のときも、まったくノーカラーで帰ってきて、傷口は舐めても問題ないボンドで塞いであった。
舐めても舐めても減らないボンドで…。
そのボンドはさすがに固まるボンドで、舐めた舌のほうが痛いらしく、「イチチチツと顔をしかめていたのを思い出す。

先生
「今現在のところ、痛みは多少あると思います。
ただ、お腹の中の引きつれが相当あって、『どうなってんだ?』って気分かもしれません。
何かが起きた!ってことは、わかってるんですけど、猫ちゃんは、何かが起きてもじっと受け入れますからね~。
入院中はカラーをつけてましたが、お家ではカラー無しで大丈夫です。
糸を気にして歯で引っ張るかもしれませんが、相当頑丈に縫ってあるので、傷口が開くなんてことはまずありません。
自分が痛くて、そこまでできないと思いますよ(笑)
それでも執拗に引っ張るなら、またカラーをつけましょう。
あまりにも舐めて、かさぶたが取れてジュクジュクするような場合、病院に来てください。」


しろちゃんは、手術の翌日には何も食べずだったそうだ。
翌々日には、病院がこれなら食べるかなと思って出したa/d缶を、一口二口食べたそうだ。
「きっと珍しかったんでしょうね(笑)」と、先生が笑う。
しろちゃんは基本的には、カリカリしかお家のご飯に出さない。
トッピングとして、猫用鰹節ふりかけが付く程度。
いや何も、粗食を心がけさせているわけではない(笑)
一人息子なんだから、多少は贅沢でもいいのだ。
しかし、どんなに小さな缶詰を開けても、しろちゃんは完食しない。
結局冷蔵庫行きとなり、冷蔵庫から出しても、今度は風味が落ちるのか、食べない。
パウチ物もスープ類しか好まず、スープを飲んで実は残す。
口がおごっているのではなくて、神経質なだけなのだ。
そして常に、食に熱心さがない。
去勢後も太るどころか、段々痩せていった。
5.7キロ→3.9キロという有様なのだ。


IMG_2853_convert_20110201172743.jpg


「レーズンパン食べない?」
背後のキッチンカウンターの段ボールを見よ
我が家はごみ屋敷…
ではなくて~~しろちゃんが決して飛び乗れない、ママの苦肉の策なのだ


IMG_2854_convert_20110201172812.jpg


「くれる気持ちはうれしいけど、レーズンパンはちょっとにゃ~



先生
「しろちゃん、仰るとおり食べませんね~。」


「そうなんです。人のものだって、全然食べませんよ~匂いを嗅ぐだけ。
ちょっと、この体格で痩せてやしませんか?」
先生
「病的な痩せじゃない限り、猫は痩せてるほうがいいんです。」

それは医学的にねと思う。人も同じだ。
ぷっくりしたほっぺの丸々した猫ちゃんはかわいじゃないか!

話も済み、退院サポートのロイヤルカナン缶詰をサービスで頂いた。
「傷が治るまでは、しっかり食べてもらわないと…。
1ヶ月が目安ですよ~1ヶ月経ったら、今までどおりの生活をしてかまいません。
しかし!!!高いところからの飛び降りは要注意です。」


私はもう上の空。
診察台にキャリーが運ばれてきた!
しろちゃんが、術後服を着て入ってた。
「かわいい~~~
「そっちかい」と、先生に突っ込まれそうだ。
いやいや、ややこしい状態に適切な処置を施していただいて、無事に済ませていただき、早期退院を実現させてくれた先生には心から感謝しています。

しろちゃんが、甘えた高い声でしばらく泣いた。
お家に帰ることがわかるんだね。
行きのキャリーは地獄への道だけど(笑)、病院で再び入るキャリーはお家に帰るうれしい道と、すっかりわかるんだね。
車に入るまでの歩行はしろパパさんがキャリーを抱える。
質実剛健なキャリーなのだが、そのドアを、しろちゃんはグイグイと押すので下げて持つことは我が家では厳禁。
プラスティックには、「割れる」という弱点がある。
車の後部座席で、3.9キロの重みが私の膝にうれしい。
しろちゃんは大人しいのに、大人二人がワイワイうるさい。
「ひあ~しろちゃん、良かったねえ、お家に帰るんだよ~ん。お家だお家だ、バンザ~イ
「しろちゃん、痛いかい? がんばったねえ
「しろちゃん、今夜からはまた一緒に寝んねだね~
「しろちゃん、病院は寂しかったかい?
「しろちゃん、お声、だしてみて~あむあむ~
しろちゃん、しろちゃん、しろちゃ~ん、こっち向いてえ~………。

成田空港に帰ってきた、話題の芸能人じゃあるまいに(笑)


IMG_2260_convert_20110201173713.jpg


お家に帰って、キャリーから即効で緊急避難場所の押入れ下段の蒲団箱の上に…。
しろちゃんが痛みに耐えてるってこと、忘れてたよ、うれしくて。
ごめんね、しろちゃん
「さすがに今は、一人にしておいてくだちゃいママ

参加してます。


にほんブログ村 猫ブログ MIX白猫へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

コメント

Secret

こんにちは

しろちゃんの病院の先生こちらが納得するまで
終わらせないなんてとっても良い先生なんですね!

あとエリザベスカラーがそんなにストレスがあったとは!?
言われてみればそうだな~っとまたひとつ勉強になりました。

しろちゃんお口が上品でステキ~

うちはとんでもない食いしん坊です。

メイちゃんなんか見張ってないとアンちゃんのも食べちゃうんです;

クレクレ攻撃ハンパじゃなくってこっちが間食減りましたよ~;
(気を遣って換気扇の下でこっそり食べたり、バカバカしくなって笑)

いつも思うんですけどしろちゃんは
新雪の積もった冬の朝の
お日様が明るく照らしてる澄みきった空気(長い;)

みたいな空気感がありますよね~♪

思わず手を伸ばして触りたくなっちゃいます
( ´艸`)ムププ


そして、しろちゃんのひとりで痛みに耐えて
やっとおうちへ戻って来た時のホッとした顔の写真
あれ見たら早期退院を選んだkakoboxさんの判断、すごく正しかったんだな~って思いました(*'v'*)

No title

動物の立場になって接してくださるのですね。
“猫ちゃんは、何かが起きてもじっと受け入れますからね~。”
いじらしくて、切なくて。だから余計に辛くもなるし、守ってあげたくなります。i-86
忘れていいんだよ。幸せになったのだから。
ただ、お外で何を食べていたのかだけ教えて。i-277

今の動物医療現場では…

エリザベスをつけない方が主流みたいですね。
ちぃも避妊手術して帰って来た時なんにもつけてませんでした。
みぃの時はどうだったかな…かなり前の事なので思い出せません
ただでさえ不安なお泊まりに加えて傷の痛み…ストレスはない方が良いですよね。

こんばんは

エリザベスは相当なストレスを与えると、前の猫ちゃんで痛感しました。
苦しみを素直に受け入れるんですよ、本当に。
見ていて可哀想でした。

退院後の写真は、本当につらそうですね。

良い先生に出会えてよかったです。
糸…なかには去勢手術の失敗で、病気になってしまう子もいますから。

話は変わって…
昨晩、主人にしろちゃんの白雪のような写真を見せたら
「すっごく綺麗」と言ってました。
瞳が印象的なんだそうです。

rag mamaさん、ありがと♪

良い先生にめぐり合えるまでは、病院ジプシーをするつもりでしたが、幸いにも最初に行った病院が当たりでした。
クールな外科医風の先生なんですけど、獣医師としてのポリシーがしっかりしているようです。

しろちゃん、お口が上品だなんて、物はいい様取り様ですことv-392
野良時代に何を食べてたか、わかりゃしませんよ。
引っ越す前の戸建ての家で、しろちゃん登場の年から、庭の木々のセミが消え、代々住み着くヤモリの一族が、気の毒なことに、皆さん身体の不自由なヤモリになってしまいましたv-399

メイちゃんの横取り話、わかるような気がするな~。
メイちゃんはヤンチャでおどけ者の女の子v-353
アンちゃんは、物静かな深窓の令嬢タイプですもんねv-300

>(気を遣って換気扇の下でこっそり食べたり、バカバカしくなって笑)
↑ そのバカバカしさをまじめに出来ちゃうのが、猫バカなんですよね~、いいじゃない♪
私はほぼ毎日食後におにぎりを作りますが、お湯を流しっぱなしにして、時には冷蔵庫の中で作ったりします(笑)
人間用鰹節&海苔は、やはり香りも良いようで、しろちゃんの目が釘付けなんですよi-84

「しろちゃんは 新雪の積もった冬の朝のお日様が明るく照らしてる澄みきった空気みたいな空気感」
お習字で書いて、部屋に貼っておきたい。すばらしいv-352
「新雪の積もった冬の朝のお日様が明るく照らしてる澄みきった空気みたいな空気感のある、猫」ってタイトルのブログでもいいな。
ほめてくださってありがとうv-342
猫バカ冥利につきますv-22

つくね♂さん、ありがと♪

ホント、少しは不満や怒りを言えばいいのに、猫ちゃんはひたすら耐える、じっと待つ…ですからね~。
こちらのほうが辛くなりますねv-409
つくねちゃんもきっと、つくね♂さんの去った後の病院で、怖さや不安を耐えてたんでしょう。
麻酔の前には予備麻酔の注射あり!ですからね。
つくねちゃん、がんばった甲斐あって、本当に良かったですv-278

>お外で何を食べていたのかだけ教えて。
まったくの住宅地の中でしたからね~。
セミとヤモリは確認済みなんですが(笑)、もしかすると初期の体格からして、どこかのおばあちゃんに、残飯ももらってたのかな。
腎臓の数値は、そういう諸々のお外生活がたたってるんですよね。。。
それでも、残飯をもらってでも、生きて私達のところまでたどり着いてくれたことに感謝してるんです。
つくねちゃんは、赤ちゃんから育てられて、幸せね~v-22

くるみざわうめさん、ありがと♪

エリザベスをつけない方が主流なんですね?
私、知らなかったです。
あんな固いカラーではなくて、襟首のところに、マフラーみたいなものを蛇のとぐろみたいに巻くってやり方があるでしょ?
あれ、いいですよねv-392

ちぃちゃんは、元気になってよかったわねi-185
みぃちゃんの時代から避妊手術が施されてたってことのほうにも、私は驚きました。
私が知らなかっただけですねi-229
ちぃちゃん、安定した穏やかな猫生を長~く楽しんでね~v-22
うめさんは猫ちゃんのベテランさんだから、心配ないかv-392

ローズキャットさん、ありがと♪

ローズキャットさんは、前の猫ちゃんでエリザベスの経験がおありなんですね。
どう考えても、「あれはないぜ」って代物ですよね!
蛇のとぐろ状のふんわりマフラー、どっかのネットショップで見たんだけどな。
しかし、今後とも、必要にならないことが一番!
カイ君どうか、心臓に負担の無いよう、遊んでねv-342

私、猫ちゃんを見てると、すごく自分を反省することが多いです。
耐える、我慢する、口に出さない、でも空気はしっかり読み、周囲の人に迷惑のかからない存在であることをベストとする猫ちゃんの生き方はすごい。

退院後の写真、変なところに居るでしょ(笑)
退院そうそうカメラ向けるのはかわいそうだったけど、3枚だけ撮ったの。

去勢手術の失敗で、病気になってしまう子?
それは、どういう病気? 糸が関係している病気?
もしかしてお腹の中の糸とかが悪さをするとか?v-405

「ローズキャットさんのご主人にまで、しろちゃんほめられましたよ~~~」と、私もしろパパさんに叫んでみた(笑)
白雪だなんて、本当にありがとうございます(涙)
野良あがりで、一回もお風呂に入ったこと無い子なのにねえ。
外の汚れはみんな、引っ越す前の我が家の敷物やベッドのお布団で落としたってことになる(笑)
そんな子と、ずっと一緒に寝ている私もすごくないですか~?(笑)
しろちゃんの瞳の中の幸運の小さな海を曇らせないよう、私のやり方でがんばります。
カイ君も、ローズキャットさんのようなもの静かな女性に愛されることが、持病を考えてみれば、最高に幸いなことですねv-22
プロフィール

kakobox

Author:kakobox
東京都在住。
【しろちゃん】MIX白猫男の子9歳
2007年2月14日生まれ(獣医さんが決めた誕生日)
お庭から、自分の足でやってきて、自分で自分のママを見つけたけなげな子。
野良猫→外猫→1歳半を超えてママの白い一人息子に!
腹壁ヘルニアで大手術、持病は猫ウィルス性気管支炎。
大人しく律儀で優しい、性格自慢な良い子です♪

最新記事
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
最新コメント
リンク
月別アーカイブ
フリーエリア
しろちゃんが彦星さんの絵です。
ふじもりさんの七夕の絵、しろちゃん

↑↑↑ クリックすると大きくなります。
ブログ「のんびりまったりゆるゆる漫画」のふじもりさんに描いて頂きました。


ランキング、3つ参加してます。



にほんブログ村 猫ブログ MIX白猫へ





↓↓↓ 情報 お知らせ


迷子の白い猫しらす

↑↑↑  迷子のしらすちゃん探索にご協力を!
また、迷子関連の情報、日本一のブログです。 多くの目で迷子を探してあげよう!


寄り添う7つの命 通路猫たちにお家を! 

↑↑↑ 京都のrambyさんのもとで、理想的な環境でお世話されています。
是非ブログを訪れてみてください。
現在3にゃん(♂2♀1)、全員とても器量よしで、お行儀のいい良い子です。
関東でもお渡しOKです。 僕たちのお家になって!!!




↑↑↑  猫の術後服とオモチャ
安心安全すごくかわいい~
ブログ「猫たちの日記」のjibouさんの猫ちゃんグッズのハンドメイドショップです。
個々の細かいオーダーにも応じてくれますよ~。
値段が安い、お届け早い、製縫丁寧!




↑↑↑ 調布のそらちゃん、迷子!
閑静な住宅地の中で、忽然と居なくなりました。
よろしくお願いします。
記事検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QR
最新トラックバック