腹壁ヘルニア その9 手術の日 親バカブリブリ

2011/01/22 Sat

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3歳にもなって、指しゃぶり…ですか
(記事に関係の無い写真です)

とうとう手術の日が来てしまった。

避妊去勢手術を省いて、人の場合も同じだが、普通は何かどこかが具合が悪くて、その結果手術することになるというパターンが多いのでは?
手当てを必要とする何か具合の悪さが、もっとわかりやすい形で顕在化していて、これを解決するためならと、手術に踏み切るというパターンが多いのでは?

かわいそうだけど手術するしかないのねと、納得しやすい状態が、しろちゃんには無かった。
去勢し完全室内飼いの猫になってから、ずっと元気なのだ。
風邪もひかない、お腹も壊さない、怪我さえもしない。
そんな子のお腹を、ザックリと切開してもいいものか。
(私が切開するわけではないが、動物医療は飼い主の決断がすべてだ)
積もりたての粉雪のような、真っ白のにこ毛に覆われたピンク色のお腹。
「なっ何これ?」というほど、小さな乳首。
余分な脂肪の無い筋肉質のしろちゃん。
猫のお母さんに丈夫に生んでもらって、体格よく育ててもらったしろちゃん。
せめて、どこかが具合悪そうにしていてくれたら、ママも何も迷わずに済むのに。

親バカとは、時に道を誤るねと、自分を戒める。
今しなかったら、よりリスキーな猫生になることは確実なのだ。
手術によって、腎臓は崖っぷちから悪いほうへ落ちるかも…。
手術しないと、お腹はいつ爆発してもおかしくない。
さあ、どっち?
前の晩まで迷いは続く。

ハードキャリーの底に、寒くないようにと柔らかなバスタオルを敷き準備する。
「やだなー今日こそはやだな~。一生うらまれるような気がするよ」
病院に行くことを嫌がるしろちゃんの捕獲係り、しろパパさんが、ため息をつく。
2年間、日に日に猫として精神的な成長を続けてきた。
人を受け入れ、人を信じ、人に甘えることを覚え、人と楽しむことを覚え、人と暮らすすべを学んできた。
お利口さんな猫だったから…とは言わない。
おとなしく律儀な性格なのだ。

そんな子を、何も知らないそんな子を、騙して悪事を働くような気がしてならない私達大人二人。
「やーめた!」と、病院に電話1本すれば、撤回できることですぜ!と天使(実は悪魔なのだが)がささやく。


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病院に行く時はいつも、キャリーに入れるまでが困難だが、やはりと言えばやはり、今日に限って大暴れ。
しろパパさんが背後からバスタオルで包み、バタバタと大慌てで二人してキャリーに押し込む。
まさに、押し込む!だ。
横の扉だけでなく、上部がぱっくりと割れる形状のハードキャリーなのだが、最後は出ようとするしろちゃんの頭をグイグイ押してやっと閉じることができた。
なんと非情なこと…。
猫さらいの気分だ。
「しろちゃんのため!」と心を鬼にしつつも、やりきれない。

キャリーに入れられたしろちゃんはいつも、いや~な声で泣く。
どっちかというと泣き声は高い声のしろちゃんなのだが、行きのキャリーの中では、いや~な低い声を出す。
しろパパさん
「この声が俺は嫌なんだよ~話しかけて、泣かせないようにしてよ~」
しろパパさんも切なくいや~な気分なのはよくわかるが、んなこと言われたって…(怒)。
泣け泣けしろちゃん、ママがみんな受けとめてあげるよ。
君に起きる悲しいことも辛いことも、もう一生涯ひとりで我慢しなくていいんだよ。


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初めて病院に来て以来、しろちゃんを知っていてくれる女性の看護士さんに、例のトートバッグを手渡す。
看護士さん
「しろちゃんのお世話のために、中身を説明しておいてください」


「バスタオル→吐いたりしちゃった時に、拭いてやってください。
猫用毛布→寝る場所にこれを敷いてやってください。
ママの着ていたシャツ→そばにあると安心すると思うので…。
ホッカイロ→寒がりなので毛布の中に入れてやって。
カリカリ小袋→これがしろちゃんのご飯、食欲がなかったらふりかけで食べます。
術後服→退院時に良かったら着せてください。
お出かけ用ケープ→寒がったら着せてやってね。」
笑ってください、親バカを…。

猫バカ親バカに慣れている看護士さんは、あくまでも優しい。
看護士さん
「はあい、わかりました。お預かりします♪
猫ちゃんのケージの中には、電気ホットマットが敷いてあるので、寒さは大丈夫ですよ~。」


本当はご飯以外はすべていらないものなのに、「親バカ荷物」を、そして「親バカ心」を受け取ってくれる優しさがうれしい。

人が皆、優しさと優しさの交換をしたら、どれだけの猫が救えるのだろうと、ふと思う。
まあ、しかし、優しさだけでは猫は飼えない、飼ってはいけない。
感情に任せて飼うには、ひとつの命は重た過ぎる。
飼うという言葉もなんだかね~。
その子の一生涯を、ともに生きるのだ。
社会的生活を営む人間のほうには、様々な義務が生じる。
義務と権利はセットだが、動物に関しては、人に権利なんてないと思え…だ。
こうしてブログに写真を載せて、好き勝手なことを書き、誰にも奪われず干渉されず、好きなだけかわいがってもよろしい。
かわいがり倒して、猫ボケになってもよろしい。

それが、人の、愛猫に持つ権利かな。


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足ーーーと、半端な長さのボンボリ型尻尾~~~。


なんだか日記風になってきたが、愛猫に対する思いは尽きない。
次は本当に、腹壁ヘルニアの手術の詳細を書きます。
衝撃映像番組のように、引っ張ってるわけではございませーん(笑)


参加してます。


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Author:kakobox
東京都在住。
【しろちゃん】MIX白猫男の子9歳
2007年2月14日生まれ(獣医さんが決めた誕生日)
お庭から、自分の足でやってきて、自分で自分のママを見つけたけなげな子。
野良猫→外猫→1歳半を超えてママの白い一人息子に!
腹壁ヘルニアで大手術、持病は猫ウィルス性気管支炎。
大人しく律儀で優しい、性格自慢な良い子です♪

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