引越しの思い出その6 猫も一緒に人生の河を流れるのだ。

2011/04/27 Wed

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「なんだか大げさなタイトルだけど、要はママはさ~、僕とず~っとず~~~っと一緒に生きて、一緒に死んでいくってことでしょ?」
ひえ~しろちゃんのほうが大げさだと思うな~。

とても強い風が吹いている。
木々は踊りを踊るように枝を揺らし、風がどっちの方向からともわからない。
窓から見ている分には、台風のよう。
夜更けには雨になるらしい。
雨の夜に濡れて歩くことがとても好きだったけれど、今年はやめておこう。
こういう場合、風評被害とは言われないだろう。

「猫は家につく」とは、昔から人の言い伝えてきたことだが、前にも書いたとおり、私は、猫は家ではなく人につくものだと思っている。
「大好きな人の居る環境が大好き」…という意味で、家は猫にとって大事なものだとは思う。
そしてまた、「猫は家につく」は、猫が家と外とを自由に行き来していた時代のお話だろう。
完全室内飼いともなると、家を外から眺めることもなくなって、そこにあるのはただただ、大好きな飼い主さんと窓と家具と空間である。
時代とともに、猫ちゃんも変容するのである。

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お願い、ほうっておいて、泣かせてよーーー
引越し翌日、しろちゃん専用に持ってきた古いソファ椅子から動かないしろちゃん。
猫ちゃんには、表情が無いというが、そんなことは全然無い。
笑いもするし、泣きもする。
しろちゃんの目の中に、涙の一粒を、ママは見た。


引越し=家が変わる。
我が家に起きたこの事件を、しろちゃんはどう思っていたのだろう。
生まれた土地から離し、歩いては帰れない場所まで、人の都合で連れてきてしまった。
おまけに土の上から、土を見ることもない階層に。
しばらくの間は相当に抵抗のあるものと、覚悟はしていた。
そのしばらくは、10日間かもしれないし、1ヶ月かもしれないと思っていた。
ところがどっこい、意外に早く適応した。
そのための努力もママはしたのだ。

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「シクシク、シクシク
ここはどこ?僕は誰?

その次の日もソファで泣いて、動かないのだ。

①しろちゃんがいつも座ったり寝ていたりした古いソファ椅子を、引越し前の家から一個だけ捨てず持ってきた。
ほとんどの家具を捨て、この際新しいものに買い換えた。
そのソファ椅子は重たいのだが、そして新しい家具とはマッチしないのだが、少しは自分の匂いのついた家具があったほうが、安心かなと思ってのこと。
捨てるのは、後でも可能だ。

②寝室とした部屋の窓を1ヶ月以上も開けなかった。
寝室は、人にも猫ちゃんにも、一番安心できる場所でないといけない。
その部屋の中に居るときだけは、まるで別世界のところに来てしまった感の無いよう、窓から外を見せないようにした。
リビングの窓からはすでに外を見ているので、高いところに来てしまったことはわかってはいるだろうが、眠る場所である寝室だけでは、不安感をごまかしてあげたい。
しろちゃんは、1ヶ月間は見事に騙されていた。
「ちょっと周囲が違う?」「と思いつつも、この寝室が何よりの安全な場所と認識している。
しろちゃんの馴染み具合を見て、いつか窓を開ければいいのだ。(もちろん今現在は、窓は開ける。)

③とても興味をそそる場所を作った。
一室を、ウォークインクローゼット状態で使うこととなった。
その部屋には、猫毛が付いて欲しくない衣服を収納して、入ってはいけないこととした。
入りたくて絶対に入れないこの部屋があることで、興味津な気持ちが不安を上回る。

④片付けが済む間、引越しの段ボール箱に好きなだけ入って遊んでもよろしいということにした。
時には未使用のシャンパングラスの箱の上に、時には大事なたくさんの本の間に、しろちゃんはひっくり返したおもちゃ箱のような荷物の間で遊んだ。
「しろちゃん、どこにいるの~」と、大声を出して呼ばなければならないほど、家は広大な遊び場となった。


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「シクシク、グスン
僕、どこに居ていいかわからないんだ

その次の日もまた、泣き続けたしろちゃんなのだ。
男の子なのに、長泣きだねえ。
自分の居場所は自分で見つけなさい!

家が変わらないにこしたことはない。
同居する人が変わらないにこしたことはない。
家が終生変わらないこと、同居するパートナーが終生変わらないことという項目を、猫ちゃんと暮らす条件に挙げている動物愛護団体もあるが、私はちょっと違うと思う。
人の生活が変わるとともに、猫ちゃんの生活も変わるのだ。
家が変わる、同居人が変わることも、人の長い人生にはあり得ることじゃないか。
猫ちゃんに、変容を受け入れさせるのは必要なことであり、耐えがたいことではないと思う。
愛情あってこそ、人生という河を一緒に流れてゆくのだ。
環境が変わらないことを願うのはもっともだけど、変容を受け入れられる愛情をも、猫ちゃんとの間に育てよう。

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「今ではここが、しろちゃんち~
どこよりもここが、僕の好きな場所。
誰より好きなママとしろパパさんと一緒だもの。
僕はどこにでもついてゆきます


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コメント

Secret

No title

そうそうネコって人との信頼関係が出来ていれば引越しなんて全然平気ですよね!
私も昔飼っていた猫、「引越しだよ」っていうとあっそうかって感じで引越し先ついたその場で
新居をさーっと一周してゴロリーンとリラックスしていました

ねこは未だに人に懐かないと思っている人が居ることが不思議になりますね;
ネコ飼っててもそう思っている人もいるから驚く。

私は子供のころからネコしか縁がなかったから
犬のことはわかりませんがそんなにさがあるんでしょうかねぇ?

しろちゃんはkakoboxさんの努力のおかげで新居を楽しんでいたんですね
よく考えてみれば、ネコは新物好きだから
引越しは上手くやればいい刺激になるんじゃないかな?なんて思ったりしました!
あくまでも上手くやれば・・・ですけど(^^)

しろちゃんはネコ心のわかるママでで幸せだね~
良いお姑さんがいるからアンちゃんお嫁に出しても
ラグママも安心だわ~笑



No title

すごい風ですね。これから雨になるのでしょうか。
つくねも人についています。父が大好きです。
普段はもちろん、はしごを登って屋根まで追いかけるくらい。
父が泊りがけで出掛けたりするともう大変です。
ちょっぴり家について欲しい気分です。

しろママさんの努力ってどこかで相談してのものですか?
つくねを室内飼いにしようと、電話相談したときの話とよく似ています。

すごく厳しい愛護団体もあるのですね。気持ちは分かるけれど、
絶対なんてこの世にはありえないと思うのですが。
しろちゃんも引越しで身の置き所に困ったのかな。
それともノンちゃんが恋しかったのかな。

rag mamaありがとう♪

rag mamaもそう思うでしょ~。
良かったわ。
昔のように、ずっと変わらずに一軒の家に住み続けることが、首都圏では難しいものね。
>「引越しだよ」っていうとあっそうかって感じで引越し先ついたその場で 新居をさーっと一周してゴロリーンとリラックスしていました
↑ それはちょっとすごいんじゃないかい?
さすがrag mamaの飼ってた猫だこと、順応性が段違いに高い(笑)

ネコ飼ってても人にはつかないって思ってる人が居るって?
猫ちゃんへの対し方が、私達とはまったく別次元のような人いますもんね。。。
私は高校生の頃から実家で大型犬を飼っていたけど、ワンちゃんと猫ちゃんは確かに違うと思います。
どっちもかわいいから、どっちがいいとかはありませんけど、猫と暮らしてみて、私は猫にハマりましたi-233
猫のほうが人っぽい。
犬の場合、犬のご機嫌を伺うなんてことはまず無かったもの。

そうか、猫は新物好きよねえ~rag mama鋭い!
きっと家全体を外から見ることができないので、見たこともないでっかいオモチャに遭遇してることがわからないんじゃないの?(笑)
でも、2~3日すると、あっちこっち見て回るi-246のがおかしいわよね~。
息子の新居に来た意地悪なお姑さんみたいに、洗面台の下まで覗き込むi-84(笑)

意地悪なお姑さんと言えば、私は違うわよ~アンちゃん♪
お嫁に来たら、神棚に祭るように大事にして差し上げますわ~。
お雛様みたいに、二人を並べておくわ~。
しろちゃん、アンちゃんのシモベみたいに尽くしそう(笑)
コメントありがとうi-260

つくね♂さん、ありがとう♪

こちらは、窓に雨風吹き付けるというお天気になりましたよ~。
風の音が、怖いです。

つくねちゃん、つくね♂さんのお父様が大好きって、とってもステキなことなんだけど、つくね♂さんをパスしてってとこがわからないわ~(笑)
あんなに一生懸命つくねちゃんのことを心配し、考え、お散歩に連れ出してくれるつくね♂さんが一番じゃないなんて、不思議。
きっと、家に居る時間の問題でしょうか。
お父様のほうが、一緒に居る時間が断然長いのでは?

>はしごを登って屋根まで追いかけるくらい。
↑ そんなことされたら、お父様もかわいくてしかたないでしょうね。
そんなことされなくても、つくね♂さんはあんなにかわいがってらっしゃるのに…。
かわいいものの取り合いで、ほほえましいじゃないですか♪

私の努力は、相談したものではありません。
稚拙な考えで、こうじゃないかなと猫の身になって想像しただけのこと。i-229
電話相談したときの話とよく似ているですって?
なんか、うれしい。
間違いでは無かったってことですね♪

そうそう、里親さんになるにあたって、すごく厳しいハードルを設けているところ、保護団体があるんです。
本当に大事に愛育できるのか、愛育する環境はあるのかの審査は大事。
されど、個人の人生に踏み込むようなまでの条件をつけると、結局のところ、貰い手が少なくなるのではないかと思うんです。
仮に例えば、私がそこから保護猫をもらおうとすると、その審査上ではこの私はある条件で不合格ですよ!i-182
しろちゃんと暮らす実績をも、まったく評価もされないってことです。
基本は猫ちゃんを大事にして、終生変わらずに愛しんでもらいたいってことなのでしょう。
それは当然理解できますが、つくね♂さんの言うように、人の人生に絶対は無いと思います。

しろちゃん、身の置き所に困ったようなんです。
もともとが、控えめな遠慮勝ちな神経質な猫なので、踏んだり上がったりしてはいけない物に囲まれちゃて萎縮…。
コメントありがとうございます。i-260

そうですね~☆

しろちゃん、いつも先回りして、しろちゃんの「ここちよい」のためにしてあげられることを沢山考えてくれるママのところへ辿り着けてほんとによかったね(^^)

私もそう思います。猫は「家」につくではなく「家」という入れ物のなかに詰まっている「まるごと」が大好きなんだと思います。そのギュっと詰まってる全てがとっても大事で、居心地がいいから。空気ごと全部自分のお気に入りなんですよね(=^・^=)
 だからその空気の流れが変わったり・・知らない人がやってきたり・・ママの様子が違っていたりすると、その「まるごと」が壊れてしまうんじゃないかと不安になるんですよね。誰もいなくなった「もともとの家」は抜け殻で・・。全てが色を失った景色に見えるにちがいない・・。新しい家は、知らない匂いや初めての形が沢山あって、勝手を掴むまでは落ち着かないけど、新しい入れ物の中の基本構成が変わらないことを確認して、次第に「新しい空気」を「自分のおうちの空気」に変えていく。。だから、今は、しろちゃんの「まるごと」は今のお家。ですよね~(^^)(=^・^=)(^-^)
アトムはわずか生後2カ月で航空便(?)で福島から送られてきたんです。。
空港に迎えに行ったら「貨物」ってとこにいて・・
「こんにちわ」ってバスケットのぞいたら、ホコリみたいに小さくてポヤポヤの黒いかたまりが、キョトンと私を見上げてた。
 人間のエゴで、商品としてこの世に生を受け、お母さんと離され、トラックに乗り、飛行機に乗せられ、わけもわからないうちに私のところにやってきたんだ。。。と思うと、なんだか、涙が止まりませんでした。
 私は命をお金で買ってしまった。。この子のたった一度の大切な生涯を買ってしまったんだ。。と、そのとき、自分のしたことが果たしてよかったのか・・と、初めて思ったんです。(それまでは、猫がほしくてたまらない。うちの近所は野良猫ちゃんもほとんど見かけないし。。でも、どうしても猫とまた暮らしたい。。という身勝手で単純な思いだけでした。。)そして、その小さな命を、絶対に誰よりも幸せにするんだ!と誓いました。おちおち会社にも行っていられなかったです。日中ほとんど寝ていて、私が帰るとずっと一緒にいました。そして、たまたま知り合った埼玉のブリーダーさんから、同居人のぷーちゃんを迎えて、我が家の「まるごと」が完成したのです。二人は、(=^・^=)(=^・^=)初対面から仲よくしてくれたので、今では、私が仲間はずれです。(~_~;)
 そして、今や、しろちゃんというかけがえのないお友達まででき、「まるごと」がどんどん膨らんでいきます。今、私たちはとっても幸せな時間を過ごしています。何事もなくこの「まるごと」がずっとずっとこわれないように守っていきたいと思っています。
しろちゃんの素敵な「まるごと」ももっと「まるごと」になって、この先もずっとずっとずーーーーーーーーっと壊れることはありません!(^^)(=^・^=)!(^^)!





猫咲トマトさん、ありがとう♪

コメント返しが遅くなって、ごめんなさいね。

猫咲トマトさんもそう思う?

「家」という入れ物のなかに詰まっている「まるごと」って、いい表現ですね。
猫ちゃんが空気ごと好きなのもすごくわかる。
だから、誰かよその人が来ると、嫌がるのよね~空気が変わるのが嫌なんでしょうね。

>「まるごと」が壊れてしまうんじゃないかと不安になるんですよね。
↑ そうか、ママの様子が違っても、丸ごとは変わってしまいますもんね。
しろちゃんは、カーペットを替えてもうるさい、洗濯のファブリーズの香りを変えてもすごくうるさい(笑)
「あれ、あれれれ?」って顔して、猫毛布と私を交互に見上げてます。

アトムちゃんは2ヶ月で飛行機に乗ったの!
そんなに赤ちゃんで平気なんですか!?ビックリ!i-183
なんだか息が詰まってしまうような気がしますよね。
赤ちゃんじゃなくても、猫ちゃんはお鼻がちっちゃいんだもの。
愛しいママにめぐり会うためには、ちっちゃい猫ちゃんでもがんばるんですね~けなげ。

>ホコリみたいに小さくてポヤポヤの黒いかたまり
↑ って、わかるわかる、赤ちゃんの毛はポヤポヤだものね。i-233
>人間のエゴで、商品としてこの世に生を受け、…私は命をお金で買ってしまった。
↑ っていうけど、どこから来たかより、その後どうなったかのほうが重要と思いますよ~♪
ペットショップ生態販売(ガラスケースの中に飾ってるような売り方ね)に私は反対だけど、「売ってるものは誰か買ってあげて、全部買ってあげて」って思います。
売る側に問題があるのであって、買った人にあるんじゃないんですもん。
「どの子もどこの子も売れ残らないで!、愛情ある人に買ってもらってね」と、祈る気持ちです。
だから猫咲トマトさんのしたことは良いこと。
ぷーちゃんは埼玉からなのね♪
皆さんも言ってたけど、珍しい単色アメショー、それも白はなかなかいないでしょ?
ぷーちゃんとアトム君は、兄弟になる運命にあったんだから、アトム君がぷーちゃんを呼んだのね。
「ここにママがいるから早くおいでよ~」って、猫咲トマトさんのもとへ…。
二人が最初から仲良しになれたのは、猫神様の下で兄弟だったからよ♪

お互いに、「まるごと」を大事にしましょ。
しろちゃんをブログデビューさせて本当によかったわ。
ノンちゃんにはさよならしたけど、かけがえの無いお友達ができたんだもの。
それも、ママの筆のおかげでなく、しろちゃんが自分の微笑みで見つけたんだと思ってます。
これからもよろしくね、富山のお友達i-178
プロフィール

kakobox

Author:kakobox
東京都在住。
【しろちゃん】MIX白猫男の子9歳
2007年2月14日生まれ(獣医さんが決めた誕生日)
お庭から、自分の足でやってきて、自分で自分のママを見つけたけなげな子。
野良猫→外猫→1歳半を超えてママの白い一人息子に!
腹壁ヘルニアで大手術、持病は猫ウィルス性気管支炎。
大人しく律儀で優しい、性格自慢な良い子です♪

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