引越しの思い出その5 猫に噛まれると、猫になるのだ。

2011/04/26 Tue

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「あっしろパパさん、そのお皿の上の「まるごとバナナ」、僕にも少し味見させてください。
味見だけでいいんです。
食べるなんてそんな。
僕はつつましさが売りの、白い白猫ですよ
ママが引越しの日の思い出を書いていて、僕のイメージが悪くなってるんです
しろパパさん、なんとか言ってくださいよ~」

男同士でこっそり、告げ口をするしろちゃんなのだ。

今日は1回も地震が起きていないような気がする。
せめて私は、感じなかった。
初夏を思わせる風に騒ぐ木々に、心身爽快な気分だ。
3月11日の本震の際、都心の高層ビルでは13分間揺れ続けたそうだ。
ひとつの揺れの終わらないうちに次の余震の揺れが重なる。
長時間振動とかいう名称だった。
海辺は海辺で、都心は都心で、地震は違った顔を見せる。

しろちゃんにカプリと噛まれた引越しのその日。
見知らぬお家に怯え、押入れに篭城してしまったしろちゃん。
極力かまわないほうが賢明と思った。
猫ちゃんには、猫ちゃん自身の様々な本能的なルールがあり、どんなに愛しいわが子でも、介入してはいけない心情もあるのである。
そっとしておくことが、何よりの慰めということもある。


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「思い出しました。
僕はとても怖かったですよ、今日からここがお家ですって言われたときには…。
一通り、ネズミがいないか、ヤモリがいないか、ミミズがいないか、見て回らなくちゃ、寝られないじゃないですか!」

いないと思うよ、マンションにネズミ、ヤモリ、ミミズは…。

買ってきた晩ご飯のお弁当を食べて、とりあえずは一呼吸した頃に、私の手首はジンジンと痛くなってきた。
痛かったことに気づかなかったというのが正解。
熱を持っていて、噛まれたところは赤く腫れていた。
傷があるのだから、腫れるくらいは当たり前と、軽く見ていた。
鎮痛剤を飲んだ。
消毒の薬くらいはつけても良かったのだが、なにぶん引越し当日なので、何も無い。
寒気がして微熱もあったが、寝不足と疲れのせいだと思っていた。

段ボールを開梱して、最低限生活に必要なものを荷物の中から出した。
段ボール箱に、中身を記載していたことが幸いだった。
とりあえずはベッドメイキングをした。
できるところから片付けを始めたが、なんだか手首が思うように動かない。
右手だから非常に不便だ。
よくよく見ると、手首の腫れが段々上に上がってくるではないか。
指も、お相撲さんの指のようになりつつある。

お風呂に入る時になって、シャワーだけでは我慢できないくらいに寒くなってきた。
それでもガタガタとしつつシャワーを浴びた。
熱を測ったら、38℃にまでなっていた。
普段は35℃台なので、これはピンチ。
腫れと熱とがコンビでくるとは、化膿している証拠だ。

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「結構、重症だったんですねえ。
ホントに失礼な猫ちゃんだな、ママを噛むなんて、僕には考えられない

だから、昨日も言ったけど、君ですよ、しろちゃん。
とぼけるのはおやめなさい。

翌日、腫れはひじまで達し、手首はまったく曲がらず、指はプクプクに太って、指も曲がらない。
熱も少しも下がらない。
知り合いのトンカツ屋さんのオジサンが同じ町なので、電話してお医者さんを教えてもらった。
「ダンディなステキな先生だよ、オバサンにモテモテさ、楽しみにね~」とのことだった。
それどころではないのだ。
非常に痛いのだ、ズキズキジンジンしちゃうのだ。
頭が熱でボーッとしているのだ。


「恥ずかしながら、飼い猫に噛まれました。」
しろちゃんに噛まれたなんて、ママは本当に恥ずかしながらなのだ。
そのしろちゃんと、昨夜も仲良く枕をシェアして寝ている親バカなのだ。
多分ママは、かみ殺されることがあっても、しろちゃんを悪くは言わないだろう。
しろちゃんがナイフで襲ってきても、ママは黙々と殺されてしまうような気がする。

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「また~人聞きの悪いことをママはあえて言うんだから~
僕の評判、台無しですよ。。。」


先生いわく、
「猫ちゃんに噛まれたことを甘くみてはいけませんよ~。
完全に家の中だけで飼っている猫ちゃんでも、口の中には100%雑菌があります。
ほら、4箇所穴が開いている。
上下にカプっといっちゃったねえ。
血管が切れなくて幸いだった。
雑菌で化膿しているので、こういうことになってるわけですが、次の段階があるかもしれません。
リケッチアという菌があってね、感染したあと潜伏し、噛まれたときから2ヶ月くらい後に、脇の下が腫れてくるんです。
2ヶ月ですよ~よく覚えていて、この後の症状に気づいてくださいねえ。
パスツレラ、トキソプラズマなどのもっと怖い菌もある。
怖いよねえ。
でも、猫ちゃんはかわいいでしょう?
どんな猫ちゃん? 元野良猫の白猫ちゃん? 一緒に寝てる?
うんうん、そうか、じゃかわいいや~。」



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「太いチックン、かわいそうでしたねえ、ママ。。。
そうそう、僕はかわいいってよく言われます

自力で名誉挽回なんだろうけど、ストレートに言うと嫌われますよ~しろちゃん。

先生はダンディだった。
優しかった。
…がママは、上記の理由ではなくて、下記の理由で臨床医として理想的な先生だったので、今後の身近な掛かりつけとすることにした。
※まずは挨拶をする、
※ゆっくりと事の次第を聞く、
※丁寧に治療を施す、
※詳しく説明する、
※患者の痛みを理解する、
※心情的な痛みも受け入れようとする、
※今後の見通しを、良くも悪しくも柔らかく説明する。

抗生物質の注射をして、包帯を大げさに指の先から肘まで巻かれ、サポーター包帯で固定されて、消毒と経過観察のために毎日通院するように言われた。
お風呂には、サランラップで巻いて入り、傷を濡らさないようにと注意された。
翌日より、クリニックに通院&美容院でシャンプーだけする日々が始まる。
左手だけで顔を洗って、気がついた。
ママも当面は、猫になるってことかね、しろちゃん。


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「何言ってるんですか、ママは。
僕とママは猫の親子じゃないですか!
えっ今まで両手で顔を洗ってたって?
今度、僕が、どうやったらお水無しで片手で顔を洗えるか、ちゃんと教えてあげましょう。
ママが猫として生きていけるように…。


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コメント

Secret

No title

私も、前の姉妹猫のケイちゃん(白ブチ)に噛まれたことがあります。

結構、痛いですよね。
私は、怪我の割には3日くらい包帯を巻いて、
そのあと放ったらかしで終了でした。
町医者(有名なヤブ)だったから、
仕方がないといえば仕方がないんですが・・・。

しろちゃんはパニックになっていたのだから、
噛んだこと自体覚えてないようですね。

うちのケイちゃんもそうでしたからi-179
噛んだあとに「何かあったの?」なんて
心配そうな目で見られて怒ることが出来ませんでした。

ローズキャットさん、ありがとう♪

あら~ローズキャットさんはどんな理由で噛まれたのかしら。
(姉妹猫さんはもしかして、ピンクレディの名前?)

痛いですよね~普通の傷と違いますよね。i-238
ローズキャットさんは、ほったらかしで終了でも何事も無かったのだから、怖いリケッチアやパスツレラ菌は無かったということですね。

>町医者(有名なヤブ)だったから、
↑ 私、この言い方大好き♪
最近は自分の行った病院やお医者さんをヤブ医者だって言う人、少ないじゃないですか。
一昔前は、よく、「あそこはヤブ医者」って言ったものです。
つまり、原始的なネットの口コミ掲示板状態が立派に世間にあったんですね。
そういう社会が健全な社会だと思います。
今の若者はお医者を盲信しすぎです。

パニックになってると覚えてないんですね?
ケイちゃんも心配そうな顔してましたか…。
しろちゃんは、包帯をしている傷に頬をあてて眠るんですよ。
薬品の変な匂いがするはずなんだけど…。
包帯が取れてからは舐め舐め攻撃。
ママは猫扱いなんですね(笑)
うれしいけど。
いつもコメントありがとうございますi-260

No title

先日は失礼しましたm(__)m

手が腫れて痛かったでしょ(>_<)獣医の先生もパンパンに腫れていました。
軽く思っていてはダメですね。
パニックになったしろちゃんはしろちゃんで自分の身を守りたくて思わず・・・
いろいろな事があるけど家族ですから・・・これからも問題が起きるけど肝を構えてましょ。

ビクママ、ありがとう♪

痛かったですよ~半端じゃなく…。i-240
でもね、しろちゃん脱走を食い止めたかったママの気持ちが、しろちゃんには伝わったと思うの。
獣医の先生も噛まれちゃったのかな?

>いろいろな事があるけど家族ですから・・・これからも問題が起きるけど肝を構えてましょ。
↑ すごく納得です。
肝を構えていられるよう、ビクママもアドバイスしてね。
コメントありがとうi-260

それがkakoさん猫になったきかっけでしたか!!

どうもね~ぷーちゃんと話をしていて、しろちゃんとしろちゃんママは、ぜったいに本当の猫の母子にちがいないって最近特に感じていたんですよ~。しろちゃん物語の展開を知るにつけ、まちがいないなと。。(^^)(=^・^=)だって、kakoさん~白いしっぽ出てますよ~☆
 しかし、猫ちゃんたちに噛まれると大変なことになっちゃうんですね(猫になっちゃう~)
 私は、アトムがチビだったころ、ものすごく噛まれました。本にゃんは、甘噛みのつもりだったかもしれないのですが、乳歯は尖っているので、毎日両手両腕が流血でした(><)家のあちこちにオキシドールの小瓶を置いて、その都度消毒していましたが、なかなか跡がとれず今でもアトムの成長のあかし(?)のように傷跡がいくつも残っています。ぷーちゃんは、猫家族の中で猫姉さんから教育されていたのか、本気で噛んだら痛いことを知っているようで、噛まれても痛くないんですが、アトムは、それまで、誰かを噛むことはあっても、噛まれることがなかったので、(さすがにアトムをガブリと噛めません・・)加減がわからなかったのかな・・と思います。だって~、しろちゃんの場合は、超パニックの緊急事態発生!!で、止むなく噛んじゃった~!!ですけど、アトムは、意味も無く毎日私を噛み続けたんですから・・ガムじゃないっつーの~(><;))
 噛まれたら猫になっちゃうんですね~。。
 いっそのこと・・ちょっと猫になりたいかも~
 (=^・^=)(=^・^=)(=^・^=)
 いつも私だけ猫じゃないから、時々入っていけなくてつまらない。。取っ組み合いとか、ジャンピング襲撃ごっことか・・さすがにね~(^^;))
 でも・・昔、私もkakoさんも猫で、しろちゃんやぷーちゃんたちに飼われていたのかも。。
 それで、お互いに、もっと一緒に同じことしたいね~って思って、「猫になりたい!神様!!」「人間にして神様!」ってお願いしてたら、神様が願いをかなえてくれて・・逆になってしまったのかも???ですよ?!(^^)!

猫咲トマトさん、ありがとう♪

あはははっi-229
ぷーちゃんも、私としろちゃんが本当の親子に違いないって?
そうなの、白い尻尾、時々ちょろっと出ちゃうのよね~(笑)

なるほど~乳歯は尖ってるので噛まれるとサクッと入っちゃうわけですね?
アトム君はきっと兄弟と一緒に居られなかったので、甘噛みを知らなかったんですね。
噛み跡を成長の証って思える猫咲トマトさんは、やっぱり愛情溢れるママさんね。

>ガムじゃないっつーの~(><;))
↑ これには爆笑。
意味もなく噛み続けたってことは、アトム君には噛むことが甘えの表現だったのかもね。
甘えることも知らなかったのかも…だから許してあげましょう。
そう言う点、ぷーちゃんが来て、良かったわよね。
アトム君も、甘噛みの度合いがわかるようになったでしょ?

私は右手首を噛まれたので、数日は顔を片手で洗うことになり、「ああ~これは猫だわ」と…。
しろちゃんは、「なんて下手くそな!}と思ってみていたかも(笑)

>取っ組み合いとか、ジャンピング襲撃ごっことか・・さすがにね~(^^;))
↑ さすがにね、それは私もできないわ~体力の点で(笑)
でもね、時々ね、しろちゃんを甘噛みしてあげます。
唇で毛づくろいしてあげます。
衛生的にはいいことじゃないかもしれない。
でもね、私がムツゴロウさんみたいに甘噛みしたり唇で毛づくろいしたりすることで、しろちゃんは私を本物のママと、認定してくれたんだと思うの。
だって元野良猫ちゃんだもの、それくらい本気になって関わらないと、ママにはなれない気がしたんです。
ウンチの後、お尻を向けてくるしろちゃん。
「お尻の始末は勘弁して~i-238」と、その周辺に頬を寄せることでごまかしてます(笑)
結構、ムツゴロウさんでしょ?(笑)
自慢じゃないけど、こういうことの積み重ねで今の愛情関係を築けたと思ってます。

猫咲トマトさんも私も猫だった?
ぷーちゃん、しろちゃんは人間だった?
なりたいものになったら、反対になっちゃった?
おもしろい~。i-237
きっと、遠い年月の先に、全員で猫になれるかもしれませんよ~♪
いつも丁寧なコメントをありがとうございますi-260
プロフィール

kakobox

Author:kakobox
東京都在住。
【しろちゃん】MIX白猫男の子9歳
2007年2月14日生まれ(獣医さんが決めた誕生日)
お庭から、自分の足でやってきて、自分で自分のママを見つけたけなげな子。
野良猫→外猫→1歳半を超えてママの白い一人息子に!
腹壁ヘルニアで大手術、持病は猫ウィルス性気管支炎。
大人しく律儀で優しい、性格自慢な良い子です♪

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