単体のラジオを買う…猫にイヤホンは無理なのだ。
2011/06/09 Thu
「ママがラジオってものを買ってきました。
お顔が見えないのに、お話の声だけしたり、歌が聞こえたりするんですよ
とても不思議だったので、僕はアンテナを口に入れて、ニャ~ンとしゃべってみました。
そしたらちゃんと、ニャ~ンって聞こえました」
自分の声が自分のお耳に聞こえただけでしょ、しろちゃん。
今年の梅雨は早く始まったので、明けるのが早いというもっぱらの予測だったが、なんと、今年の梅雨明けは早いそうである。
沖縄は今日、観測史上最も早い梅雨明けをしたそうだ。
観測史上最も…という言葉を、ここ数年はよく耳にする。
超大型台風、ゲリラ豪雨、豪雪。
そして、痛ましく悲しい、国内観測史上最大の津波。
記録を競うのは、競技だけにして欲しいものだ。
先日、ラジオをとうとう買った。
いったい何年ぶりだろう。
いや、ラジオって、確か自分で買ったことはない。
オーディオセットの中のチューナーで、
ラジカセで、
ウォークマンで、
MP3プレーヤーで、
常に何かの中にラジオは合体していて、ラジオそのものを買う必要性にせまられたことなんて無かった。
単体ラジオを買うのは、なんと生まれて初めてのことだ。
今回、都市部で大震災を経験して、情報の大事さをシミジミ感じた。
その情報が、すべて正しいとは言わないが、情報が無いことが、命とりになることもある。
昨日、津波の特集番組でそう言っていた。
地震+津波の被災地で、「地震直後、何から情報を得ましたか?」という質問の答えは、一番がラジオだった。
停電でテレビが見られない。
防災無線は遠くて聞こえない。
市役所の広報車の音声もはっきり聞こえない。
携帯は通じない。
そんな中で、ラジオが一番の情報源だったというのである。
(もちろん、被災者の方が居た場所にも因るだろうが)
どれくらいの規模の地震がきたのか。
津波は来るのか。
避難する必要はあるのか。
直接の被災地の方が、情報を得ることが難しかったというのである。
調布市に住む私は、一応テレビを観ること、聞くことができたというのに…。
「僕の町は被害も無かったですし、僕はママと一緒に隠れてました。
被災地の家族とはぐれたたくさんの猫ちゃん達、
家族がいなくなってしまったたくさんの猫ちゃん達、
津波に流された猫ちゃん達、
お星様やお月様に、僕はずっと祈ります。
家族のもとへ、一日も早く帰れますように☆
新しい優しい家族がきっとできますように☆
虹の橋をわたった猫ちゃん、おいしいご馳走、楽しいオモチャで遊びながら、家族に再び会える日まで、
楽しみに待っていてね☆」
(アゴの薄茶色の部分は、繰り返すアゴニキビの跡なので、見なかったことにしてあげて!
本猫、気にしてますから。by ママ)
3月11日、私はテレビをつけっぱなしにすることで情報を得ようとした。
しかし、ひっきりなしに続く余震の中、もっと大きい地震が来るかもしれないと怖かった。
しろちゃんと離れ離れにならないために、寝室を大きなキャリーと考え、二人でこもって過ごした。
私がどうしても寝室を出る必要のあるときは、
ドアストッパーを縦に細く挟んで、ドアが地震のせいで開かなくならないようにして、ドアを閉めて出た。
しろちゃんが、家の中のどこかにフラフラと出てこないように…だ。
どこかに出てきて、地震に怯えて変な隅っこに無理矢理入り込んだりしたら、いざというとき、引っ張りだすこともできなくなる。
携帯の緊急地震速報とテレビが頼りだが、寝室のドアを閉めていると、リビングにあるテレビの音がボワーンとしか聞こえない。
MP3プレーヤーでFMラジオを聴こうと思ったが、MP3はイヤホンをしなければならないじゃないか!
イヤホンをしていたら、五感の感じ方も鈍くなるし、しろちゃんのなく声も聞こえない。
全然ダメダメじゃないか!
単体のラジオが、家の中には全く無いことに気づいた。
単体のラジオを買おうと思った。
「まったくもう
ママの大好きなウォークマンのMP3では、僕は聞くことができないんですよ!
イヤホンが、お耳の奥までずーーーっと入っちゃって困るじゃないですか!
僕だって、緊急地震速報はわかるんですよ。
『ママ、起きてください、地震です!』って、ママを助けてあげることもできるんですよ。
それにラジオがあれば、これで寝室で、美しい音楽を聴きながら眠ることもできますね~ママ。」
そうだったですねえ。
気づかないでママが悪かった
4月に入ってから量販店に買いにいった。
AMのみを受信する中国メーカーのラジオは山積みであったが、AM、FMともに受信できる日本メーカーのラジオは売り切れとのことだった。
なるほど~。
非常用に買うのだから、AMだけでも情報は得られ目的は達せられるが、非常用だからこそ、心落ち着かせる美しい音楽も聴きたい。
実際非常時に、そのような放送があるかどうかはわからないが…。
そして先日、やっと見つけた。
思っていた金額の5分の1程度の値段だったのでビックリ。
まあ、スチール製ではないので若干チャチだが、一応はメーカーものでAM、FM受信可。
前面のスピーカーとチャチなイヤホン両方で聞くことができ、単三電池2本使用。
台の上などに、自分でちゃんと自立していてくれる。
さあ、これでいざというとき、情報からの陸の孤島にはならずに済むのだ、しろちゃん。
小さいから、どこにでも持ってゆけますよ♪
予備の電池を、しろちゃん専用避難リュックにしまっておこうね。
↑↑↑ しろちゃん専用避難リュック?
そうなのだ。
防炎処理を施され、蛍光テープのついた黄色い災害時持ち出し避難リュックは、我が家では「しろちゃん専用避難リュック」なのだ。
何も、しろちゃんの背中に背負わせようというわけではない。
地震や放射能被害の場合、最後の最後まで避難するつもりはないが、都市部では火事が避けられないだろう。
火事がせまってきたら、やはりママは逃げたいのだ。
しろちゃんをキャリーに確保し手に抱え、このリュックだけ背負って、ママは逃げるのだ。
10キロ程度のものが入るこのリュックの中身は何?
長くなるので、しろちゃん専用避難グッズは次回の記事に…。
「しろちゃんのリュックって言うけど、僕には背負えませんからね~。
言っておきますが、ママが自分で背負っていくんですよ~。
僕のキャリーを抱えて…リュックを背負って…ママ、足腰大丈夫ですかあ?
すごく重たいってこと、僕は知ってるんですから。
なにせ、僕の1ヶ月分の………」
参加してます。
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