出会いとは、種類や年齢を問わず、突然に…。

2012/07/04 Wed

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「今日はとてもよいお天気でした。
夕焼けもきっときれいなことでしょう。
僕のお家には、夕焼けが見える窓がないので、僕は想像するだけです。
夕焼けって、どんな日にもちょっと寂しいのです。
なんででしょうね



政府の思惑どおりに節電なんかするもんか。
しかし、地球のためのエコならば、喜んでしようじゃないか。
放射能の心配はなくとも、火力発電によりCO2削減の反対の方向に進んでいくことも、文化国家の恥。
そもそも、使う量を昭和の昔に戻すべき。
…と、寒がりの私もノースリーブで過ごしだした今年の7月。
とは言っても、家庭の使う量なんて、総大量の中に占める割合は、微々たるものなのだそうだ。
個人の家庭生活に節電を強いることより、国家全体の今後のありようを考えなおすときなのではないか。
電力に限らず…だ。


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「ん~国家全体の今後のありようですか。。。
やはり、動物愛護法を、徹底的に見直すべきじゃないですか?
犬猫さんの、器物扱いはおかしいですよ。
感情のあるものを器物とは言わないでしょう。
そういうとこから変えれば、結果的に良いお国になるかもしれませんよ

いいぞ~しろちゃん。
末は博士か大臣か…
(と、明治の人は、子供を見ては言ったものだそうだ。)


前回の記事のなんとなく続き。

だがしかし、私が子猫が嫌い?なわけでは毛頭ない。
一緒に暮らすにあたって、子猫でなければならないという理由がないだけ。
子猫特有のかわいらしさと、猫ちゃんそのもののかわいらしさと、そこに価値の違いなんてないと思うだけ。

子猫が嫌いなわけじゃない。
子猫が大好きだ。
でも、成猫も、同じだけ大好きだ。

何度か反復して書いていることだけど、しろちゃんは1歳半を過ぎて家猫さんになった。
初めてご飯をあげだしたのは、8ヶ月超え程度、すでに成猫の大きさだった。
成猫の大きさなのに、8ヶ月程度とどうしてわかるのか。
私は、子猫時代のしろちゃんを見ているのである。
たった1回、たった数十分、見たのである。
神様の光に包まれて、舞い降りる天使がもしもいるとするならば、あの日のしろちゃんは、それだったと思う。


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「ママがあのときを知っていたなんて、僕はビックリです。
猫母さんが、「みんなで一緒に遊びに出てきなさい」って、初めて許してくれた日なのです。
あのとき、ママに頼まれても、僕はママの子にはなれませんでしたからね。
だって、だって、猫母さんが、僕の帰りを待っていたのですから。」

出会いには、タイミングとちょうど良いときがあるのだ。
どんな出会いにも…。


濃紺に見えるくらい空の深い、真っ青な晴れの日だった。
燦燦と太陽が降り注ぎ、庭の木々は深い陰を作り、花々がそこに彩りを添えて、それは美しい朝だった。
引っ越す前の家も真南に窓があり、家を囲うように草深い庭があった。
真南の窓の視界の左側から、白い塊りが二つと濃い茶色の塊りがひとつ転がり出てきた。
走ったり絡まったり転んだりしながら、その塊りは子猫の形となって、我が家の庭を横切った。
2~2ヶ月がせいぜいの子猫だった。

お向かいの低層マンションと我が家の庭を隔てる白い網状のフェンスがあった。
白い子猫の1匹はそのフェンスをよじ登り、残りの白い子猫と濃い茶色の子猫の2匹は、地面とフェンスの接するところから、潜り込もうとジタバタジタバタ。
フェンスによじ登った子は、どうして降りていいものかわからずに、そのままフェンスの向こう側の地面に転げ落ちた。
ジタバタしていた子達は、無理矢理にあちら側へ這い出た。

青々とした芝生の上を、また走りまわり絡まり転がり、3匹は、この世に受けた生が、うれしくて仕方ないと、光の中で笑っていた。
するとそこへ、モンシロチョウが2匹。
広い庭のどこを飛んでもいいものを、あえて、3匹の子猫の上を、祝福するように舞った。
3匹の子猫は、そのモンシロチョウを見て、狂喜乱舞。
飛び上がったり、お手手を伸ばしたり、追いかけたり…。


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「覚えてません、そんなこと。
兄弟猫と楽しく遊んだ記憶は、心の中にしまいました。
僕に大事なのは、過去でもなく未来でもないのです。
今、ここ、ママと一緒に目覚め、一緒に眠る今日一日です。



その光景が、どんなに美しかったか、言葉で表現しつくせないので想像して欲しい。
当時、格別に猫好きでなかった私も、ため息が出た。
絵本や写真集で観るような、まさに絵に描いたような子猫の姿だ。
青い空、燦燦と降る金色の光、濃い緑、白い子猫、濃い茶色の子猫、モンシロチョウ。
瞼の裏に、その光景は焼きついている。
私に絵の才能があったなら、絵に画いておけるものを…。
私には絵の才能もないので、瞼を閉じて思い出すだけ。
キャッキャと笑う子猫の声と、小さな乳歯を見せているであろう子猫の、この世の生を喜ぶ純粋なお顔を…。
それは、ありきたりな日常の中へ、神様がふっと見せた微笑。
私は何の宗教にも関係ない人間だけど、神様がいるとしたら、あれは神様の微笑みに違いないと思っている。

その3匹の兄弟のひとりが、しろちゃんなのだ。
幻かと思うような美しい思い出の中から、月日を経て、しろちゃんは再び現れてくれたのだ。
どこのお家のどこのオバちゃんのところでもよかったものを、私のところへ…。
格別に猫好きでもなかったこの私に、
猫ちゃんを1回も飼ったことのない私に、「ママになってください」と…。
なぜ?
そのなぜ?に、答えはいまだに見つからない。


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「ママは何か不満でも?
ママが僕を、種類や年齢で選ばなかったように、
僕もママを、種類や年齢で選ばなかったということで、いいじゃないですか

うんうん、ん~んん~?
なんだってえーーー


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2年前のしろちゃんとお庭、自然がなくても人と一緒に。

2011/10/28 Fri

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「あれ~ずっ~~~と昔の僕じゃないですか!
まだまだ幼稚で、恥ずかしいなあ。
僕、このお庭からやってきたのです。
見えてる梅の大木は、僕の野良猫時代の、いわば自然のキャットタワーですね
楽しかったですねえ~あのお家の生活。
でも僕、今のほうがもっと幸せですよ

↑↑↑ たった2年前の夏、引っ越す前の家のしろちゃん。


昨日に引き続いて、今日もほぼ快晴だ。
暑いような感じ、と思って外に出たら、意外にひゃっとして、トレンチコートを取りに戻った。
ん~マンションは、外の気温がわからない。

今日は、2年前の夏、引っ越す前の家でのしろちゃんの写真を並べてみた。
この時点で2歳になっているのだから、十分成猫である。
それなのに、幼く感じるのは私だけだろうか。


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「毎日僕は、お家の中からお庭を見てましたね~。
僕には、バッタさんもカマキリさんもヤモリさんもミミズさんも見えたのですよ。
楽しかったな~



2年前の夏に、今のマンションと呼ばれる集合住宅に引っ越した。
生まれてからずっと、ごく普通の戸建て住宅に住んできたので、集合住宅なるものに住むのは初めての私には、戸惑うことがたくさんあった。
最初は、コンパクトに固まった感じの間取りが、便利に感じた。
外周りの掃除が必要ないことに、気楽さを感じた。
洗濯物を干すのに、長い距離を運ばないで済む平面状にあるベランダがありがたかった。
何より、階段がないことが、オバサンの私には非常に楽である。


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「通りかかる野良猫さんも、僕の親戚猫さんもきました。
大親友の黒猫のんちゃんも、毎日来ました。
ああ~のんちゃん、会いたいです。



しかし、自然から遠ざかった感じが段々寂しくなってきた。
風の音が聞こえない。
雨の音も聞こえないし、匂いもしない。
風に踊る木々のざわめきも、落ち葉の降るカサコソという秋の音も聞こえない。
雪が降ってきた、あのシンシンという音も聞こえない。

暑さ寒さがよくわからない。
窓を開けて、しばらくしないとわからない。
エアコンは冷房か暖房か、それくらいはわかるけれど、着てゆく服の選択に迷う。
生活するのには、気温差がなくて楽だけと、それがいいこととは思えない。


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「自然の匂いは大好きです。
今日は何のお花が咲いたか、匂いでわかったのです。
今日は何の葉っぱが開いたか、音でわかったのです。



しろちゃんは、どうなのだろう。
自然から生まれた猫ちゃんなのに、自然からこんなに遠く離して、ビルの一角に隔離するような生活をさせて、良かったのだろうか。
時折そう思って、時折かわいそうになる。
1日数回、リビングの正面の窓を開けてやって、外の風を感じさせている。
朝の風、昼の風、夕方の風、夜の風。
時刻によって、風の種類も匂いも変わる。
しろちゃんを大気にあてさせ、風の中に四季折々の植物の匂いが漂ってくるのを、その小さなお鼻いっぱいに吸い込ませてやる。
寒暖を感じさせてやり、生き物として季節を間違えないようにさせている。


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「ええ、このお庭は大好きな、思い出のお庭です。
だって、ママを見つけたお庭ですからね。
でもね、僕の心の中には、このお庭はずっとあるのです。
どこにも行かないのです。
思い出になると、どこにもいかないし、誰にも取られない自分だけのものになるのですよ



しろパパさんが帰宅すると、交差点が見える角の絶壁窓を開けてくださいとせがむ。
そこでしろちゃんが見たいのは、自然ではなく都市の光景だ。
遠くのキラキラしたビル群を眺めたい。
目の下の交差点を行きかう車を眺めたい。
大きな車、小さなバイク、ピカピカなライト、瞬くウィンカー。
それらすべてを、毎晩じっと眺めている。
飽きもせず眺めている。


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「しろパパさんは、このお窓を開けてくれるのですよ。
真下の交差点に通る車が楽しいのです。
遠くのビルネオンが、ウキウキしちゃうのです
バスやトラックさんやバイクさん、みんなどこに行くのでしょう。
みんな片目をチカチカってウィンクして、僕にバイバイって合図してゆくのです

そう、そのチカチカがウィンカーっていうのですよ、しろちゃん。


自然はもちろん大好きだけれど、それだけがしろちゃんの生きがいでもないようだ。
今のしろちゃんを見ていると、そう感じる。
猫ちゃんと暮らしている人にとっては、当たり前のことだけど、猫ちゃんは人と生きているのである。
観賞用生き物として、籠に入って生きているわけではない。
愛してくれる人がそばにいて、その人の暮らしがあって、その暮らしに沿ってすべてを受け入れて生きてゆけるのが猫ちゃんだと思ってる。
(ワンちゃんもそうだろうけれど)
自然がどれほどたくさんあっても、一人きりでは寂しい。
猫ちゃんという生き物は、人が好き、人と一緒に生きることが好き。
そう思うのは、私の傲慢だろうか。
私達人間が、愛したり愛されたりすることを欲するように、猫ちゃんもまた、愛したり愛されたりすることを欲している。
そう思うのは、私の理想だろうか。



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「窓の端っこに、お日様が隠れてゆきます。
お空はオレンジ色にそまって、もうじき夜がきますね、ママ。
お米を、炊飯器にセットしなくちゃいけませんね。
晩ご飯は決まりましたか?
そろそろ僕と、お夕寝しませんか?

↑↑↑ 今日のしろちゃん


綺麗な夕焼け空がやってきた。
あのお日様が、地に隠れ、夜の闇が降りてきたら、お星様に祈ろう。
被災地に今だ残る、気の毒な猫ちゃんワンちゃんのことを。
お外に居る、寄るべない野良猫さんのことを。
迷子になったたくさんの猫ちゃん達のことを。
病気と闘う、がんばる猫ちゃん達のことを。
虹の橋に渡った、誰かの愛しい猫ちゃんのことを。


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「僕とママは、お月様やお星様へのお祈りを忘れてはいけませんね。
幸せは、みんなが幸せになることを願う気持ちの中から生まれるって、
僕はそう思うんです。
僕だけが、ママと幸せだからいいのじゃないのです

↑↑↑ 今日のしろちゃん


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自分の力で希望を掴んだ白猫の野良猫時代画像

2011/08/13 Sat

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「皆さんのママさんパパさんはお盆休みですか?
僕のお家には、お休みなんてありません。
自主的に、ママと僕が勝手に休んでいるだけです
ママ~、今日は飛び切りおいしいあのお中元のかつお節を、一緒に内緒で食べちゃいませんか?
せっかくお盆なんですから」

「ダメです、お盆休みにかつお節は関係ありません


日本のおおかたは、今、お盆休みである。
甲州街道も、中央高速に向かって、心なしか乗用車ばかりが多い気がする。
我が家では、お仕事がボクシングジムなので、そういう連休はない。
ゴールデンウィークもお盆休みもシルバーウィークも…。
あるのは年末年始のお休みくらいで、それもまた、試合の状況により消え果ててしまうこともある。
いいとか悪いとか、思わないことにしている。
人には、色んな生活があるのだ。

今日は、しろちゃんの野良猫さん時代と今との対比を少しだけ載せてみる。
猫ちゃんにも、色んな猫ちゃんの生活があるのだ。


白猫 007

野良猫時代のしろちゃん。(2008年初頭の頃)

↓↓↓

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昨日のしろちゃん。
進化なのか退化なのか、ママにはわからない。


ごく近所で生まれた野良猫。

ご飯だけもらいに来る外猫

出たり入ったりする出入り自由猫

完全なる家猫

こんな過程を経て、今のしろちゃんがある。
この過程の中で、1年半程度を要している。
「かわいそうに、助けてあげよう」こんな烈勝な気持ちでしろちゃんを保護したわけではない。
保護という言葉は、私としろちゃんの場合、当てはまらないと思う。
保護するつもりだったら、私は10匹くらいの野良猫ちゃんを、いっぺんに保護しなくてはならなかったであろうから。
この日の記事→(クリックすると飛びます)→「4年生きてきて、一番うれしかった日のこと。」にも書いたけれど、
しろちゃんが、「僕のママになってください」と、頼んだのである。
声が枯れるまで、頼んだのである。
「え~だって私は、猫を飼ったこともなければ猫に関する何の知識もないし~正直、猫が好きかどうかわからないわ~」
そういう私に、「それでもいいです」としろちゃんが言うのである。
「僕はいい子にしてますから、ご迷惑はかけませんから、ママになってくれませんか?」と…。


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野良猫時代のしろちゃん、(2008年初頭)
網戸+窓を通して撮った。
この窓辺で、声を枯らして私を呼ぶのである。
出てくるまで、呼ぶのであった。
猫風邪で、右目が赤く腫れている。

↓↓↓

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昨日のしろちゃん
「今では、むしろ、時折うるさいママなんです


猫のママになるって、どういうことだか具体的にイメージもできなかった。
ご飯をちゃんと準備して、トイレを設置して、寝床を用意してあげて…あとは猫ちゃんの自由にさせておけばいいのかなと、なんとも無責任なママの始まりなのである。
そんな無責任極まりない私に、猫ちゃんと一緒に暮らす義務と責任と限りない愛情とを、ひとつひとつ、身を以って教えてくれたのは、しろちゃん自身なのである。


白猫 012

野良時代のしろちゃん、(2008年初頭)、すすを被ったように汚れている。

↓↓↓

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昨日のしろちゃん
お風呂も入らず、ブラッシングもさせず、あちこちの布地に汚れをこすり付けることによって、真っ白になったのだ。


ウィルス性の猫風邪だった。
大怪我をした。
消化不良でよく吐いた。
野良ゆえ、未去勢だったので、サカリの時期が来て、ビックリするような野獣になった。
やっかいな腹壁ヘルニアだった。

そのたびに私は、右往左往して知識を得ようとした。
そのたびに私は、できる限りのことはした。
そのたびに私は、しろちゃんという子が好きになっていった。
そのたびに私は、かけがえの無い信頼をしろちゃんからもらい、深い愛情が胸の中にこみ上げるのを感じた。

結果、恥ずかしいほどの溺愛ママの出来上がりだ。
月に一回は、「どうして私にママになって欲しかったの?」と聞いてみる。
「隣のオバちゃんでもなく、向かいのオバちゃんでもなく、どうしてこの私だったの?」と。


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「どうしてだったのでしょう。今じゃ、こう…」
「なんだってえ、今じゃ後悔してるってえ?」
「慌て者のママですねえ。
今じゃこうなって幸せでしたと、そう言おうとしたんですよ



ママが理由を尋ねるそのたび、しろちゃんは、ママの足首をチョンと触って逃げてゆく。
追いかけっこを仕掛けるのだ。
照れているのだ、しろちゃんは。
「あはははっ聞かないでよ、あはははっっと、尻尾を立てながら斜めになって全速力で走って、寝室のドアの陰にそっと隠れる。
確実にママが、そこに追いかけてくることを知っている。
確実にママが、自分を無視しないことを知っている。
確実にママが、自分を愛していることを知っている。
確実にママが、どんなことがあっても自分を見捨てないことを知っている。

自分の力で希望を掴み、ひとつの大きな確証を得た子の、くったくない微笑みが、ママを見上げる。


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「僕は、どっちかというと大人しい控えめな猫ですが、
あの頃は、一生懸命でした。
明日の幸せを摘み取るために、時にはなりふりかまわず声を枯らして、
泣くことも必要だと、僕は思うんです。



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4年生きてきて、一番うれしかった日のこと。

2011/03/05 Sat

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「今日は僕に話させてママ、言いたいことがあるんだ


夕暮れの日差しは部屋に斜めに長く入り込み、名残り惜しげにそこに留まる。
外の気温はなかなか低いけど、冬は確実に終わろうとしている。
暖かな日、寒い日を繰り返して、桜の蕾は色鮮やかに大きくふくらむ。
地面の下では、色んな虫達が空に向かって背伸びをして、目を覚まし始める。
明日は啓蟄。
しろちゃんは、ソファ椅子に横向きに腰掛けるママのお尻にしがみついて、さっきまでウトウトしていたが、虫さんみたいにむっくりと起きた。
どうしても話したいことがあるとのことなので、以降はママが代打ちしてあげたもの。↓


「僕が今まで生きてきて、一番うれしかった日。
それはこの日。
ママが僕に、傘をさしかけてくれた日。
2008年の春先のことだそうです。」


傘 しろ1 004

僕はちょっと泣いちゃった。
だって、願ったことが叶った日だもの

傘 しろ1 005

僕のお耳は今よりすごく大きい。
…ってことは、僕はまだ今より身体が小さかったってこと。
ママは忘れちゃったらしいけど、写真で観ると確実に僕は小さいよね。。。


ある日、木がいっぱいあるお家のおばさんが、箱の上に何かしてました。
僕がいつも座ってる、使わなくなったストーブの箱の上にです。


「春は雨が多いから、傘をさしておくね。
敷いたタオルと厚紙は、汚れたり濡れたりしたら、そのたび変えればいいからね。

おばさんは僕にこう言いました。
軒があるので、雨は一応しのげるんです。
でも、雨風になると、しのげませんから。

「この人に、僕のママになってもらうんだ

僕がそう思ったのは、この傘が出てきた日です。

もう僕は、よるべのない野良猫なんかじゃない。
帰るお家のある猫さんだ
待っててくれるママの居る猫だ。
僕は、猫神様から預かってきた「幸せ」って書いてある宝箱を、ママの胸にそっと渡しました。


傘 しろ1 006



僕はそれから毎日毎日、この箱の上に座って、ママが出てくるのを待ってたんです。
雨の日も風の日も雷がなった嵐の日も…。

「しろちゃん、お入り♪」って、ママが僕を呼ぶんです。
朝でも昼でも夜でも、

「しろちゃん、おいで~♪」ってママが呼ぶんです。
お家の中で、お腹いっぱいご飯を食べて、お家の中でお昼寝して、僕はまたお外に出てゆくんです。
お外に出てった僕を、真夜中に、

「し~ろ~ちゃ~ん
って、大きな声で呼んで、
「お家の中で寝たらどうって、ママは毎日言ってくれるんです。

ごめんね、ママ、お家の中にずっといられなくて。
僕は、「こういう風に暮らしなさい」って猫の姉ちゃんに言われたように暮らしていたし、夜には猫集会で親戚さんに会いに行かなくちゃならなかったし、ん~僕はまだ、どうしていいのかわからなかった。
「ママになってもらった人がいるんだけど…」って僕が言うと、「信じちゃダメダメ、また痛い怪我をするよ!」って、猫姉ちゃんが言うんです。

この2008年の春先のうれしい日から、その年の晩秋まで、ママは僕に考える月日をくれたんだね。
完全にお家の中だけで暮らし、外の猫さんには会わないでママの子供になるまで、月日をくれたんだね。
春、夏、秋…

「し~ろ~ちゃ~ん
ってママが僕を大声で呼んだ声、今でもお耳の中に入ったままです。
その声を聞くと、どこに居て遊んでいても、僕はピキッってなって、(ビクッじゃないです)
「そうだママが待ってる、ママのところに帰らなくちゃ」って、あったかい優しい甘いもので、胸の中がいっぱいになりました。
ママができるって、こういうことなんだなって、猛スピードで走って帰りました。


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今は、そのときの数え切れないくらいの倍数で、僕は幸せです。
幸せっていうのは、幸せの詰まった宝箱を抱えていることではなくて、その宝箱を誰かに預けるってことなんですね。
猫神様が言ったとおりだ


ママの陰の声
「ママこそありがとう、しろちゃん
幸せっていうのは、自分が幸せになりたいなりたいと思うことではなくて、誰か何かを、自分の手で幸せにしてあげたいって思う気持ちのことなんだね。
しろちゃんと暮らして、ママはわかりました。


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4年生きてきて、一番幸せな日のお話なんだけど、きっとそれは何回も何回も、書き直される日と僕は思います。
だって、僕は、たった4年しか生きてないんだもの。
それよりもっと幸せな日が、今後もたくさんあるに違いないもの



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しろちゃんとの出会い その2 「姉ちゃん」

2010/12/27 Mon

※2007年秋~晩秋の頃

茶サビのメス猫が先頭に立ち、白いオス猫を引き連れて庭をテケテケと横切り、フェンスを登って、マンション側へ行こうとしていた。
たまたま偶然、二人一緒にその光景を見たわけです。
もしかしたら、それ以前に何回も横切っていたかもしれない。
だけど、私達はそれを知らない。
「あれ~もしかしたら、前に見た子猫じゃないのかな?」
元来猫好きなしろちゃんパパさん(今後はしろパパと表示)は、「何かあげるもの、あげるもの早く」とうるさい。
家の中に猫の餌があるわけもなく、私は窮して、カルシウム摂取用の人間用の小魚の袋を取り出した。
「野良猫にやたらに餌を与えてはいけないんじゃないの~?」
そう言う私の横から、パパさんは庭に下りてお皿の上に小魚を出した。

私は犬が好き、そして実家では犬を飼っていた。
でも猫には、大事なレーシングサイクルが野良猫の糞尿被害に遭うなど、迷惑な経験しかなくて、好きも嫌いなかった。
夕暮れがせまった外は、風が冷たく、枯葉がカサコソと音を立てて庭を走っていた。
体調が芳しくなかった当時の私は、自分が風邪をひくことばかりが怖かった。

茶サビのメス猫はすぐに小魚のお皿に取り付いた。
が、白いオス猫は2メートル程度の距離を常にあけて、それ以上決して近づかない。
しかし、茶サビの食べる様子をじっと見ている。
本当はうらやましいのだけど、怖くて食べることができないのが、モジモジした様子でバレバレ。

「この子達、絶対にあの時の子猫だよ、とすると、これは兄弟だね。
もう1匹いたんだけどねえ。」
しろパパさんは白猫をおいでおいでと招いているが、頑として近づかない。
見た限りでは、すっかり成猫になっている。
茶サビのほうは、何とも言いがたい色合いの毛色。
白猫は、薄汚れた白色だ。
しろパパさんは茶サビの猫をなでている。
私は、何かの菌に感染することが怖くて、猫に触れることができない。
今思えば、なんとひどい態度なのでしょう。

これをきっかけに、度々顔を見せるようになる兄弟なのです。
そして、私は、スーパーでどうでもいいような猫餌を買いました。
いつ来るんだか、二度と来ないんだかわからない野良猫に、餌をやりたいしろパパさんがいるので…。

この当時の兄弟一緒の写真が一枚だけ古い携帯にあるのですが、データ移行してないので、また後日掲載します。
後に、「姉ちゃん」と呼ばれるようになる茶サビの写真です↓
古いデジカメでひどい画像ですが…。

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まだまだ続く出会いのお話

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プロフィール

kakobox

Author:kakobox
東京都在住。
【しろちゃん】MIX白猫男の子9歳
2007年2月14日生まれ(獣医さんが決めた誕生日)
お庭から、自分の足でやってきて、自分で自分のママを見つけたけなげな子。
野良猫→外猫→1歳半を超えてママの白い一人息子に!
腹壁ヘルニアで大手術、持病は猫ウィルス性気管支炎。
大人しく律儀で優しい、性格自慢な良い子です♪

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ふじもりさんの七夕の絵、しろちゃん

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ブログ「のんびりまったりゆるゆる漫画」のふじもりさんに描いて頂きました。


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