300年先の次の金冠日食を、もう1回観るという猫、毛づくろいする。
2012/05/16 Wed

「今日はとても暑かったそうですね。
僕はあまり感じませんでした。
だって、ママと、ずっとお寝んねしていたからです。
ママ〜僕がぼんやりと写ってますよ。
えっ、日食雲のせい?
僕はお日様ですか?」
今日は暑かった。
明日あさってはまた不安定な天候で、雹や竜巻に注意だというのだから、5月のお天気はかわりやすい。
せめてあの金冠日食の5月21日だけは、しっかりと晴れて欲しいものである。
その分、この先ずっと雨が続いてもかまわないから。
金冠日食が観られる地域の帯の、まさに中心線の上に東京は乗っている。
こんなラッキーなことは、滅多にない。
というより、東京で見られるのは129年ぶりだそうだから、滅多にもなにも、今生きている人は観たことがないことになる。

↑↑↑ 観るつもりで、これと同じようなチャチな日食グラスも買った。
次回北海道で見られるまでに、18年。
東京で観ようと思ったら、300年先だ。
300年先!
今のこの状態で行くと、人類は滅亡しているかもしれず、地球自体も今のままかどうかわからない。
お天気予報は、今のところ晴れか薄曇りだそうだ。
私はかつて、皆既日食のほうを観た。
もちろん、日本ではなくハワイのオアフ島で…。
多分、1991年7月11日の午前中のもの。
ネットで調べると、曇って観られなかったという説が多いが、ピークの時点を省いて、私は観た。
まさか、夢じゃなかったと思う。

「どんなものだか…。
ママは夢見がちなところがありますから、夢だったかもしれませんよ
」本当ですってば〜!
その1週間程度前に、平日なのにいやに飛行機が混んでいるなと思いつつハワイに向かった。
行って滞在しているうちに、皆既日食があると知ったのだから、その頃の自分の無知が恐ろしい。
テレビからは「A solar eclipse 」という言葉が飛び交っていた。
皆既日食関係のグッズが、山のように売られていた。
そういうブームに乗らない私は、「皆既日食Tシャツ」さえ買わなかった。
惜しいことをした。
日食グラスは、皆既日食を観にきた観光客が落としたものを、日食前に運よく拾った。
ブームに乗らないといいつつ、その拾った日食グラスでしっかり観た。
今回の日本の金冠日食と同じような時間だったと思う。

「そうですか、本当だったということにしておきましょう。
僕のママになる前のママのこと、僕はあまり聞きたくないのです。
だって、それは僕を知らないママであって、ママの心の中に、僕はいないのですから
」そういえばそうであるが、バブルの頃はさ〜

「バブルの頃の景気の良さから抜け出せない、バブル症候群のママですね
」段々暗くなって、外灯がつき、車はヘッドライトを点けだした。
見る見るまに、夕暮れのようになってしまうのだ。
気温もグングン下がった。
ハワイではありえないほどに。
もうじきピークというところで、雲が出てしまい、観られたのは細い三日月のような状態までであった。
かなりな時間、ベランダに出たり駐車場に出たりして観察していた。
再び気温が上がりだし、太陽は丸みを帯びていって、いつもの午前中の太陽に戻った。
その後、外に出ると、そこら中に日食グラスが落ちていた。
皆既日食目当てに来たたくさんの観光客に踏みつけられたりして、虚しい光景だった。
普段のオアフの街路は、きれいなのに。
この雲のことを、日食雲というのだと、あとで知った。
日食雲とは、日照の急激な低下により、気温が低下して雲が発生する現象だそうだ。
つまり、日食の時には、雲が出やすいということか?

「そうそう、曇るかもしれないのですよ。
それに、滅多に無い天変地異を喜んでもいけません。
のんのんと続く同じような日々に、何か不満でもあるのですか?
それが一番、幸せなことじゃないですか
」ハワイで観た暗くなった日食は、皆既日食だからであって、今回の日本で観られるのは金冠日食。
日光の照度は落ちるが、人が気づきにくい程度にしか暗くならないのだとか…。
金冠日食でも、暗くなると思っていた私は、なんだかガッカリ。
ええ〜こんな時間に真っ暗?と、わかっているのに、あえて天体ショーに驚きたかったのに。
子供達に金冠日食を見せるために、始業時間を早くする小学校。
自宅でゆっくり観てもらうために、出勤時間を遅らせる企業。
皆さんがそれぞれの場所で、金冠日食をしっかり観ることができることを願うばかり。
さて我が家では、しろちゃんと二人、「僕に貸して!」「ママに貸して!」と言い合いつつ、ひとつの日食グラスを取り合って観ることになるのだろう。

「はあ〜アンヨの毛づくろいは疲れるのです。
猫は、なんでこんな思いをしなくちゃならないのでしょう
」じゃあ、お風呂に入ってみますか〜しろちゃん

片目ずつ観るなんてどうかな、しろちゃん。
ママが右目でしろちゃんが左目。
仲良く並んで、網戸の内から観ようじゃないか。
しろちゃんもママも、二度とは観られない金冠日食なのだ。
「二人、頬寄せて観たよね〜」と、一生に一度の思い出を作ろう。

「ママは、本当に観たいのですね。
まあ、ママに付き合って、僕も観てあげてもいいでしょう。
どうせ早朝から起きてますから、僕はかまいませんよ。
ママの、思い出作りのお手伝いをしましょう。
僕は300年先の金冠日食も観るつもりなので、何もあわてなくてもいいのですけど
」しろちゃんはドラえもんなのか。
参加してます。

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(お借りした画像です)
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